米IBMと米Googleが共同で提供する大学向け研究クラウドコンピューティング環境「IBM/Google Cloud Computing University Initiative」はこのほど、九州大学大学院システム情報科学研究院の参加を承認した。日本の大学が同環境に参加するのは初めて。
同環境は、世界各国の大学に最新技術習得のための学習環境を提供するのを目的に両社が共同で運用。大学は両社のマシンを組み合わせた数百台の大規模クラスターを利用でき、米ワシントン大学やカーネギーメロン大学、マサチューセッツ工科大学などが既に参加している。
九大は同環境を活用し、3次元地図やサテライトナビゲーションシステムに関する研究、Hadoopプログラミング環境を使った大規模分散処理用ソフトウェア開発などを進める。学内のプライベートクラウドとパブリッククラウドとの連携などについても研究する。
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九州大学大学院は日本IBMの技術支援の下、同大学院内にクラウドコンピューティング技術を検証するために、問題解決型の授業を通して要件定義などを議論しながら分散コンピューティング環境の構築を進めていくと発表した。
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