ライブドア、「クラウドっぽい」ソーシャルアプリ事業者向けサービス
ライブドアは、実サーバと仮想的なサーバを組み合わせ、柔軟な課金体系で提供する“クラウドっぽい”サービス「P.O.I」の受注をスタートした。
ライブドアは3月29日、法人向けデータセンター「DATAHOTEL」(データホテル)で、実サーバと仮想サーバを組み合わせ、柔軟な課金体系で提供する“クラウドっぽい”サービス「P.O.Infrastructure」(P.O.I)の受注を始めた。ソーシャルアプリ事業者が主なターゲット。
実サーバを仮想化されたネットワークに配置することで、実サーバの信頼性と仮想サーバの柔軟性を両立させるサービス。データセンターのメリットはそのままに、電源や配線などを意識することなくスピーディーに拡張できるようにした。トラフィック急増時など時間単位・分単位でリソースを増減する必要がある場合は、仮想サーバで柔軟に対応する。
エンジニアが24時間常駐し、インフラの設計・構築から障害対応までを行う「フルマネージドサービス」として提供。ソーシャルアプリの収益化タイミングを考慮し、初期費用は無料、サービスインまで(1カ月以内)無料で利用できる。月額料金はサーバ5台利用時で30万円からで、追加投入サーバの料金は日割りで課金する。
ソーシャルアプリ事業者は、急増減するトラフィックに対応するため、仮想サーバを使った「Amazon EC2」のようなクラウドサービスを活用するケースも多いが、EC2は実サーバと比べてパフォーマンスが低く、英語や仮想化システムの理解が必要で導入のハードルが高いといった課題があった。
P.O.Iは、実サーバのパフォーマンスと技術者のフルサポートを提供し、柔軟な課金と拡張が可能なのが特徴。ソーシャルアプリホスティング経験を生かし、各ソーシャルアプリプラットフォーマーのくせに合わせて最適化した環境を提供できるという。
同社はソーシャル事業者向けに、初期費用無料で実サーバを柔軟に提供する「DATAHOTEL for Social」も展開しているほか、今後、個人が仮想サーバを利用できるAmazon EC2のようなサービス「ポコポコクラウド」(仮)も投入する計画。夏までにさらにもう1サービススタートする予定だ。
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