米Microsoftは8月4日、Internet Explorer(IE)9の4番目のプラットフォームプレビューをリリースした。プラットフォームプレビューのリリースはこれが最後で、次はβ版になるとしている。
4番目の「IE9 Platform Previews」は、新しいJavaScriptエンジン「Chakra」をブラウザ内にネイティブに統合している。これまでのIEはJavaScriptエンジンを独立したコンポーネントとしてサポートしてきたが、統合によってブラウザとJavaScriptスクリプトエンジンが直接通信するようになり、パフォーマンス向上につながる。
Chakra自体の高速化も進めており、Webkit Sunspiderベンチマークでは、Safari 5.0を上回る速さを記録している。
Web標準サポートも前進しており、Web標準への準拠度を測るW3CのAcidテストで、100点満点中95点を記録した。前のプレビュー版は83点だった。
Microsoftは、IE9の土台はほぼ完成したとし、今回のリリースをβ版の前の最後のプレビュー版としている。β版のリリースは9月と伝えられている。同社はWeb開発者に、このリリースを使ってIE9への対応準備を始めるよう勧めている。
IE9 Platform PreviewsはIE9 Test Driveサイトからダウンロードできる。
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