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RSSリーダーの老舗「Bloglines」がサービス終了:Twitterなどに役割奪われ
ユーザーがTwitterやFacebookなどのソーシャルサービスをリアルタイムの情報収集手段として利用するようになり、情報をプッシュするだけのRSSリーダーの存在意義は薄れてしまったとサービスを提供しているAsk.comはサービス終了の理由を説明する。
米Ask.comは9月10日(現地時間)、RSSリーダー「Bloglines」のサービスを10月1日に終了すると発表した。2003年からサービスを開始した老舗だが、近年ユーザーがリアルタイム情報の入手先としてTwitterやFacebookなどのソーシャルサービスを利用するようになり、利用率が低下していたという。
2005年にBloglinesを買収したAsk.comは「われわれがBloglinesを買収した当時、RSSは初期段階にあった。それまでの検索に対する情報のプッシュという情報消費におけるコンセプトが、RSSによって非常に現実的になり、われわれはその可能性を確信していた。だが現在、リアルタイムRSSは会話を通して伝えられるようになっており、情報消費はソーシャルな体験に変わった」と語り、その結果RSSリーダーの利用が激減したと、サービス終了を決断した理由を説明している。
Ask.comは現行のBloglinesユーザーに対し、サービス終了までにGoogle Readerなどのほかのサービスに移行するよう呼び掛けている。
Ask.comは今後、Bloglinesの技術を主力事業であるユーザー向けQ&Aサービスに統合していくとしている。
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