Google、IE向けプラグイン「Chrome Frame」公式安定版をリリース
IE 6、7、8でHTML5のタグやJavaScriptエンジンを利用できるようにするGoogle製プラグインが公式安定版になった。Windowsインストーラのパッケージもダウンロードできる。
米Googleは9月22日(現地時間)、米MicrosoftのInternet Explorer(IE)でGoogleのレンダリングエンジンを利用できるようにするプラグイン「Google Chrome Frame」の公式安定版をリリースしたと発表した。Windows XP SP2、Windows Vista、Windows 7で稼働するIE 6、7、8で利用できる。
Google Chrome Frameは、HTML5のcanvasタグやJavaScriptエンジンなど、Google ChromeのオープンなWeb技術をIEで使えるようにするオープンソースのプラグイン。Webアプリケーション側に所定のメタタグが追加されていれば、Chrome FrameをインストールしたIEでそのWebアプリを利用する際、自動的にGoogle Chromeのレンダリングエンジンが稼働する。
公式安定版はβ版より起動が3倍速くなり、ほかのプラグインとの干渉を解消したという。また、GoogleのサービスをIEで利用している企業ユーザー向けに、Windowsインストーラのパッケージを用意した。Googleのサービスとしては、Google Docs、YouTube、Orkutなどが既に対応しており、近くGmailとGoogle Calendarが対応する見込みだ。同プラグインは、Google Chromeのアップデートと同じペースでアップデートするという。
Microsoftが9月15日に公開したIE9のβ版は、HTML5やCSS3をサポートし、「Chakra」と呼ばれる新しいJavaScriptエンジンを搭載している。だが、同ブラウザはWindows XPでは利用できないため、Windows XPを使い続けている企業ユーザーなどにとっては、このプラグインは有用だといえるだろう。
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オープンソースのプラグイン「Google Chrome Frame」をインストールすると、IE6でもHTML5ほか最新Web技術を使ったサイトを表示できるようになる。
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