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ドコモとDNP、ハイブリッド書店運営で新会社 電子と紙をネット販売、bk1とシステム統合も
ドコモとDNPが業務提携に基づき、ネット書店を運営する共同事業会社を設立。電子書籍に加え、bk1とのシステム統合の検討などで紙の書籍も販売し、丸善やジュンク堂などとも連携するハイブリッド型書店を目指す。
NTTドコモと大日本印刷(DNP)、DNPの書店持ち株会社CHIグループは12月7日、ネット書店を運営する共同事業会社を設立すると発表した。電子と紙の書籍を販売するハイブリッド型書店を運営するほか、ドコモ端末などにコンテンツを配信するオープンプラットフォームを構築・運営。来年1月上旬から電子書籍の販売を始める。
今年8月にドコモとDNPが発表した業務提携を具体化する。新会社は「トゥ・ディファクト」(2Dfact)で、12月21日に設立予定。資本金・資本準備金の合計は9億8000万円。DNPが51%・CHIが9%、ドコモが40%を出資する。
新会社は、ドコモの情報配信システム、決済システムと、DNPが11月25日にオープンしたハイブリッド書店「honto」をベースに、ドコモ端末向けに1月上旬から電子書籍販売を始める。当初はXperia、GALAXY Sや、今後発売予定のREGZA Phoneなど7機種に対応する予定。DNPはhontoユーザーに対し、新会社サイトへの移行を促していく。
今後、電子書籍販売サイトとCHIのオンライン書店「bk1」とのシステム統合などを検討し、来年中に1つのサイトで電子と紙の両方を購入できるサービスを構築する。CHI傘下の丸善、ジュンク堂、文教堂とも連携を図り、電子書籍配信、オンライン書店、リアル書店が連携したサービスを目指す。
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