Green rompは8月23日、昆布をコンプリートして遊べるAndroidアプリ「コンブガチャ」に関する事業を、ブログサービスなどを運営するFC2に譲渡したと発表した。
Green rompによると、FC2は他社アプリの買い取りを展開する計画で、その第1弾としてコンブガチャを取得するという。同アプリは今後「FC2公式アプリ」としてGoogle Playストアで公開される。事業譲渡に伴うユーザーの個人情報の引き渡しは「一切ない」としている。
利尻昆布や日高昆布などのレアカードを「ガチャ」によって8種類コンプリートすれば、激レアカードである「灼熱大帝昆布姫」をもらえるというアプリ。5月にソーシャルゲーム各社が「コンプリートガチャ」、いわゆるコンプガチャからの撤退方針を発表したことを受け、Green rompが「5日という短期間で」リリース。提供開始から1カ月で5万ダウンロードを突破し、Google Playの無料ゲームカテゴリでは最高4位になったという。
一時はアプリ内課金や広告によって7万円/月の売り上げがあったものの、「本アプリは一過性の面が強く、広告費などでの採算性はございません」として売却を決定。7月に売却先を募集していた。
Green rompの野田貴大社長は「アプリの買い取りを強化していくFC2と、その第1弾としてこういったご縁をいただき、ありがたく思います」とコメントしている。
なお同社は、インターン生として働く立教大学4年の竹内さん(21)の内定権も併せてアプリ売却先に提供するとしていたが、FC2がこれを取得したかどうかは明らかにしていない。
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