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スノーデン氏のNSA告発が映画化へ──007シリーズのプロデューサーで

スパイ映画さながらの展開を見せたエドワード・スノーデン氏によるNSA告発に関する書籍が出版され、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントが映画化権を取得した。

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 米Sony Pictures Entertainment(SPE)は5月14日(現地時間)、元米中央情報局(CIA)職員のエドワード・スノーデン氏による米国家安全保障局(NSA)告発に関する新刊書「NO PLACE TO HIDE : Edward Snowden, the NSA, and the U.S. Surveillance State」の映画化権を取得したと発表した。

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原作の「NO PLACE TO HIDE」

 「NO PLACE TO HIDE」は、スノーデン氏がNSAから持ちだした膨大な極秘文書を託され、多数の関連記事を書いた元英Guardianのジャーナリスト、グレン・グリーンウォルド氏が執筆し、13日にMacmillan Publishers傘下のMetropolitan Booksから出版された。

 本書は、2012年12月に匿名の情報提供者(スノーデン氏)から最初に接触されたところから始まり、スノーデン氏との香港でのインタビューや、まだ記事として紹介していない極秘文書の内容などが盛り込まれている。グリーンウォルド氏の一連のPRISM関連記事が評価され、Guardian紙はピューリッツァー賞を受賞した。

 スノーデン氏は現在、ロシアに亡命中だ。

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香港でのインタビューの様子。左から、エドワード・スノーデン氏、グレン・グリーンウォルド氏。(c)Laura Poitras)

 映画のプロデュースは、ジェームズ・ボンドの007シリーズで有名なマイケル・G・ウィルソン氏とバーバラ・ブロッコリ氏が手掛ける。スノーデン氏を誰が演じるのかはまだ不明だ。

 SPEのIT関連映画としては、米Facebookを題材とした「ソーシャル・ネットワーク」が成功した。同社は現在、ウォルター・アイザックソン氏の「スティーブ・ジョブズ」が原作の映画を撮影中だ。また、Facebookのシェリル・サンドバーグCOO(最高経営責任者)によるベストセラー「リーン・イン」の映画化権を取得している。

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