「Google Now」で外部アプリのカード表示へ クックパッドやスマートニュースも
Android端末の「Google Now」に、Googleサービス以外のアプリ(インストールしているもの)からのカードが表示されるようになる。まずはクックパッドやスマートニュース、Airbnb、Lyft、Ebayなど30以上のアプリが参加した。
米Googleは1月30日(現地時間)、パーソナルアシスタントツール「Google Now」にサードパーティーアプリのカードを追加したと発表した。まずはAndroid版で、向こう数週間中に“ローリングアウト”する次の「Google検索」アプリのアップデートで利用できるようになる。
Google Nowは、ユーザーデータや位置情報に基づく関連情報(ユーザーがいる場所の天気予報やカレンダーに入力したアポイントの目的地までの所要時間など)を表示するサービス。従来はGoogle検索の履歴やGoogleカレンダーなど、ユーザーがGoogleアカウントで使うサービスのユーザーデータのみが反映されていた。これにサードパーティーアプリが加わる。
例えばPandoraのような音楽アプリがユーザーの好みに合わせたお勧め曲のカードを表示したり、空港に降り立ったタイミングで配車アプリLyftのカードが表示される。また、Airbnbで一度宿泊先を検討して決定しないままにしていると、検索した宿泊予定日の数日前にリマインダーカードが表示される。カードをタップすると、それぞれのアプリが起動する。
立ち上げ段階で参加するのは、旅行関連(宿泊先検索や航空会社のアプリなど)、音楽アプリ、ショッピング、ニュースメディアなど。具体的にはAirbnb、Pandora、The Guardian、Uberの競合のLyft、Ebay、Google傘下のWazeなどだ。
日本からは、クックパッド、スマートニュース、リクルートのSUUMOとじゃらん、KADOKAWA、日本航空が参加している。(じゃらん、KADOKAWA、日本航空はGmailマークアップでの参加。)
サードパーティーアプリのカードは、ユーザーがそのアプリを端末にインストールしており、さらにGoogle Nowの設定でGoogle Nowがサードパーティーアプリのユーザーデータを利用することを許可した場合にのみ表示される。
米Wall Street Journalによると、サードパーティーにユーザーのGoogle Nowの他のカードの利用データがわたることはないという。逆にGoogleはサードパーティーのユーザーデータを(ユーザーの許可の下に)獲得する。参加企業はGoogle Nowによってユーザーのエンゲージメントを高められる代償として貴重なユーザーデータをGoogleに提供することになる。
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