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楽天、Uber競合の米配車サービスLyftに3億ドル出資
楽天が、配車サービスで米Uberと競合する米Lyftに3億ドル出資する。Lyftは今回の合計5億3000万ドルの資金調達により、米国市場でのUberからのシェア獲得と国外進出を図る。
楽天は3月12日、配車サービスで米Uberと競合する米Lyftに3億ドル出資することで合意したと発表した。
同社はLyftの5億3000万ドルのシリーズEラウンドをリードし、出資比率は11.9%になる。今回の資金調達で、同社の企業価値は25億ドルと評価された。
Lyftは2012年創業のカリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置く非公開企業。米国内の約65都市でサービスを展開しているが、まだ米国外には進出していない。
この増資により、Lyftは米国市場でUberからシェアを奪い、米国外への進出を図る。
Lyftは昨年2月の2億5000万ドルの増資ラウンドで中国電子商取引最大手のAlibaba Group Holding(阿里巴巴集団)からも資金を調達している。
競合するUberは昨年12月、主にアジア太平洋地域でのサービス拡大を目的に12億ドルの増資を、今年の1月にはさらに16億ドルの増資を行った。12月のラウンドでの評価額は400億ドルだった。Uberは、日本を含む50カ国の250以上の都市でサービスを提供している。
アジアにおける配車サービスについては、ソフトバンクが1月、Alibabaなどとともに中国でタクシー配車アプリ「Kuaidi」を展開するTravice(杭州)に総額6億ドル(約708億円)を出資することで合意したと発表している。
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