Apple、iPhoneやApple Watchが好調で2桁台の増収増益
Appleの4〜6月期決算は、iPhoneとMacの販売台数が第3四半期として過去最高を記録し、4月発売のApple Watchも好調で、2桁台の増収増益となった。
米Appleが7月21日(現地時間)に発表した第3四半期(4〜6月)決算は、昨年9月に発売したiPhone 6/6 Plusや4月発売のApple Watchが好調で、第3四半期としては過去最高を更新した。
売上高は前年同期比33%増の496億500万ドル、純利益は38%増の106億7700万ドル(1株当たり1.85ドル)だった。売上高、純利益ともに、アナリスト予測(売上高は494億ドル、1株当たりの純利益は1.81ドル)を上回った。
粗利益率は39.7%で前年同期の39.4%を上回った。
iPhoneとMacの販売台数が第3四半期としては過去最高を記録し、App Storeの売上高は過去最高だった。Apple Watchの売り上げは前期と同様「その他」に分類され、販売台数は発表されなかった。
ティム・クックCEOは発表文でApple Watchについて「すばらしいスタートを切った」とし、「Apple Musicが巻き起こした興奮は信じられないほどすばらしかった。今秋のiOS 9、OS X El Capitan、watchOS 2のリリースが楽しみだ」と語った。
iPhoneの同四半期の販売台数は前年同期比35%増の4753万台で、売上高は59%増の313億6800万ドル。
iPadの販売台数は18%減の1093万台だった。iPadの販売台数は5期連続の減少となった。売上高は23%減の45億3800万ドル。
Macの販売台数は9%増の480万台で売上高は9%増の60億3000万ドルだった。
iTunes Storeやその他のサービスなどの売り上げは12%増の50億2800万ドルだった。
Apple Watch、iPod、Apple TV、Beats Electronicsなどのその他のハードウェア製品の売り上げは49%増の26億4100万ドルだった。Apple Watchは4月発売で、「その他」の売上高は前期より9億5200万ドル増加している。
地域別では、中国での売上高が112%増(2倍以上)の132億3000万ドルと好調だった。日本は9%増の28億7200万ドル。
7〜9月期の見通しについては、売上高を490億〜510億ドル、粗利益率を38.5〜39.5%と予測した。
業績発表後の電話会見でクックCEOはApple Watchの販売について、発売後9週間の販売台数は、初代iPadおよびiPhoneの販売台数を上回ったと語った。また、6月の販売が、4月あるいは5月を上回ったとも説明した。
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