Facebook、FlipboardのようなiPhoneアプリ「Paper」の提供を終了
Facebookが2014年に米国で公開した、ニュースフィードの投稿やパブリッシャーによる記事を読むための単体アプリ「Paper」の提供を終了した。同アプリで得た経験は「Instant Articles」に生かすという。
米Facebookは6月30日(現地時間)、iPhoneアプリ「Paper」の提供を終了した。米AppleのApp Storeから既に削除されている。Paperのサービスは、7月29日に使えなくなる。
Paperが最後にアップデートされたのは2015年3月だった。
Paperは、Facebookが2014年1月に米国で公開したFacebookの新着情報をカテゴリー別に閲覧・コメントできるアプリ。Flipboardなどのニュースリーダーのように使えるが、その対象はニュースフィード上のコンテンツと、Facebookがピックアップした記事だった。同社はPaperを「友達と世界からのストーリーを閲覧・共有するための新しいアプリ」と説明していた。
米The Vergeによると、同社はアプリの終了について、Paperアプリ上でユーザーに通知した。「Paperの目的は、Facebook上のコンテンツを読むための新たな没入型でインタラクティブな設計を模索することだった」と説明し、その目的は果たせたとしている。Paperで学んだことの多くは、「Instant Articles」に反映されているという。
Facebookは、2015年12月、Paperを開発した「Creative Labs」のWebサイトを閉鎖し、このラボで開発した幾つかの単体アプリを終了している。FacebookでPaperとInstant Articlesの開発に携わったベン・カニンガム氏は同日、Facebookを退社した。
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