「Android Auto」日本でスタート スマホアプリをナビから操作 日産・ホンダも対応
Androidスマートフォンをカーナビに接続し、GoogleマップなどのAndroidアプリをカーナビ画面から利用できる「Android Auto」の国内提供がスタートした。
Google日本法人は7月13日、Androidスマートフォンをカーナビに接続し、Googleマップや音声通話などのAndroidアプリをカーナビ画面で利用できる「Android Auto」の国内提供をスタートした。日産自動車の純正カーナビ「MM516-L/W」や、本田技研工業のハイブリッドカー「アコードハイブリッド LX/EX」などに対応する。
2015年に米国などでスタートし、これまでに40以上のメーカーが100種類以上の対応モデルを発売してきたという。日本ではアウディ、フォルクスワーゲン、マセラティの一部車種、パナソニックのカーナビ「Strada CN F1D」にも対応した。
Google Playで提供している専用アプリをAndroid端末(Android 5.0以上)にインストールし、対応するカーナビにUSBケーブルで接続すれば、走行中でもカーナビのディスプレイからAndroidアプリを利用できる。
Googleマップによるナビや、Google Play Musicによる音楽再生、通話アプリによる音声通話などGoogle純正アプリが利用できるほか、音楽サービス「AWA」や「Amazon Prime Music」などサードパーティ製アプリも利用可能だ。
音声操作に対応。カーナビの行き先指定や電話の発信、楽曲再生などを音声で操作でき、「走行中も目と手を離さず安全にスマホを操作できる」(米Googleのダニエル・ホールAndroid Auto 担当プロダクトマネージャー)としている。
日産「Android Autoは切り札」
「スマートフォン連携はカーナビに非常に重要。Android Autoは切り札と考えている」――日産自動車の石川雅博グローバルコンバージョン&アクセサリー企画開発部主管は、Android Autoの発表会でこう話す。まずハイエンドのカーナビから対応するが、今後は「できることなら全ラインアップに対応したい」という。
ホンダの四輪R&Dセンター・京光達哉主任研究員も「順次適用を拡大する」とコメント。パナソニックオートモーティブ&インダストリアルシステムズインフォテインメントシステム事業部の高島浩二部長は、「現在対応しているのはハイエンドカーナビだが、一番ボリュームの多いミドルレンジ端末まではなんとか展開したい」と話した。
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