「Google Assistant」が「Android TV」や「Android Wear」にやってくる:CES 2017
Googleの音声認識AIアシスタント「Google Assistant」が「Android TV」搭載テレビやSTBで利用できるようになる。
米Googleは1月5日(現地時間)、ラスベガスで開催の「CES 2017」に合わせ、音声認識AIアシスタント「Google Assistant」が「Android TV」や「Android Wear」で利用できるようになると発表した。
Google Assistantは、年次開発者会議「Google I/O 2016」で発表されたAI採用アシスタントシステム。これまでオリジナルスマートフォン「Pixel」やスマートスピーカー「Google Home」、Androidアプリの「Allo」などでのみ利用できていた。12月に日本語にも対応した。
Android TVでは向こう数カ月中に実施されるOTAでのOSのアップデートで利用可能になる見込み。対象となるのは、Android 6.0 MarshmallowあるいはAndroid 7.0 Nougat搭載のシャープのAquos、ソニーのBravia、XiaomiのMi Box、同日発表されたNVIDIAのSHIELD TVなど。
Assistantが利用できるようになると、例えば「NetflixでStranger Thingsを再生して」「YouTubeでジミー・キンメルを検索」「ジュラシック・パークのあらすじ」「照明を落として」「仕事場まで何分かかりそう?」などとテレビに向かって音声で命令・質問できるようになる。(現行のAndroid TVでは音声入力で「ジュラシック・パークのあらすじ」と言うと、YouTubeやGoogle Play上の関連コンテンツが表示されるが、Google Assistantが搭載されると音声あるいは画面上のテキストであらすじを説明するようになると思われる。)
CES 2017では、米Amazon.comが一足先に同社のパーソナルアシスタント「Alexa」搭載の4Kテレビを発表している。
また、Android Wear 2.0搭載のスマートウォッチや、FCAのAndroid採用Uconnectなどの車載システムでも利用できるようになるとしている。
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