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Facebook、虚偽ニュース対策でタップ前に「関連」リンクを表示するテスト
Facebookが、ニュースフィードに表示する話題の記事の下に「関連」として複数のメディアによる関連記事を表示するテストを開始した。フィルターバブル問題対策の一環だ。
米Facebookは4月25日(現地時間)、ニュースフィードに表示される記事に、タップする前から「関連」記事を表示するテストを開始したと発表した。
テストでは、例えば「肩こりの原因は霊」というような記事の下に「関連」として肩こりについての複数の記事が表示されるようになる。
これは、昨年の米大統領選で問題になった虚偽ニュース表示問題対策の一環だ。ニュースフィード上にはユーザーの友達の多くが話題にしている記事が表示されることがあり、これに同じテーマの複数のメディアによる記事を表示することによっていわゆるフィルターバブルの偏りを軽減する目的とみられる。
関連リンクの表示は、2013年12月からある機能だが、ユーザーがタップした後に表示される。
関連として表示されるリンクには、第三者機関がファクトチェックしたものが含まれる。
虚偽ニュース表示については米Googleも苦慮しており、同日Googleも虚偽ニュース対策を発表している。
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