ニュース
Facebook、“低品質”Webページへのリンクの表示を抑えるAI採用
Facebookが、悪質な広告や中身のないWebページへのリンクを含む投稿を検知し、ニュースフィードでの表示ランクを下げるAIシステムを採用した。
Facebookは5月10日(現地時間)、“低品質な”Webページへのリンクを含む投稿をニュースフィードに表示させないため、AI(人工知能)採用システムの利用を開始したと発表した。
例えば広告目的などで、「中身がなく、破壊的、衝撃的、あるいは悪意のある広告」だけのWebページへのリンクがニュースフィードに投稿されていることがあり、こうしたリンクをクリックしたユーザーを傷つけているという。
Facebookは広告ポリシーのページで、低品質なコンテンツの例を紹介している。
同社は数十万件のそうした問題のあるWebページを解析し、新たな投稿のリンク先が問題のあるWebページと同類のものかどうかを判断するAIシステムを開発した。
AIが問題ありと判断した投稿はニュースフィード上での表示ランクを下げられる。また、企業が広告投稿のリンク先に低品質なページを置くと、“広告パフォーマンスに影響がある”としている。
同社はサービスに様々な形でAIを採用している。4月にはリベンジポルノ阻止のためのAIツールを発表した。
関連記事
- Facebook、AI採用のリベンジポルノ対策スタート
Facebookが、Facebook、Messenger、Instagram上でのリベンジポルノ拡散を防ぐためのAI採用ツールを発表した。 - ザッカーバーグCEO、“グローバルコミュニティ”としてのFacebookについて、AI活用などを説明
18億6000万人のMAUを擁するFacebookのマーク・ザッカーバーグCEOが、サービスを世界規模のコミュニティとして強化していくためのマニフェストを発表した。ユーザー保護のための対策についても言及している。 - Facebook、スパムアカウント摘出システム強化で3万アカウントをパージ
米大統領選での虚偽ニュース拡散批判後、対策に取り組むFacebookが、アカウントの行動パターンから虚偽アカウントを検出できるようにしたと発表。大統領選を控えるフランスで3万件以上の虚偽アカウントに対処した。 - Facebook、虚偽ニュース対策でタップ前に「関連」リンクを表示するテスト
Facebookが、ニュースフィードに表示する話題の記事の下に「関連」として複数のメディアによる関連記事を表示するテストを開始した。フィルターバブル問題対策の一環だ。 - Facebook、虚偽ニュース対策の「問題あり」フラグを米国で開始
Facebookが虚偽ニュース拡散対策の一環として、昨年12月に予告していた「Disputed」フラグの表示をまずは米国で開始した。ヘルプページによると、日本では「問題あり」と表示されるようになるようだ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.