感情豊かな“小さい相棒” スマホで動くAIロボット「COZMO」日本上陸(2/2 ページ)
米Ankiが開発した、感情豊かなAIロボット「COZMO」が日本上陸。タカラトミーが9月23日に発売する。
Anki広報のピーター・グエンさんは「創設者3人は誰もがSF映画好きで、自宅で楽しめるロボットを開発したがっていた。参考にしたのはウォーリー、R2-D2、ジョニー5など、しゃべらないけど感情表現できるロボット。世界的に有名なアニメーター、音響技師、ゲームデザイナーなども参加し、本当に生きているかのようなロボットが完成した」と説明する。
開発では「実際に感情を持ち、生きているように感じさせること」に苦労したという。特に大変だったのは、顔部分のディスプレイに映す目のアニメーションで、眉毛の有無、白目と黒目の塗り分け、形を丸にするか四角にするかなど試行錯誤を重ね、現在の四角いべた塗りの目に落ち着いた。
親しみのある外観を求め、デザインは10回以上変更したという。小さい子供でも持ち運べる手のひらサイズの丸形ボディーだが、実際に持ち上げるといい意味での重厚感がある。コズモは360個のパーツを200以上の手順で組み立て。160万通り以上のプログラミングと、40分以上のオリジナル音源(アプリで再生)を詰め込むなど、子供向け玩具とは思えない仕上がりになっている。
タカラトミーと手を組んだ理由
Ankiは、日本進出に向けてなぜタカラトミーと手を組んだのか。タカラトミーは、84年から家庭用ロボットトイ「Omnibot」(オムニボット)シリーズを展開。「シリーズ累計販売数は20万台を超える」(タカラトミー広報)という。
「これまで、人同士のコミュニケーションを促進するような家庭用ロボットを提供してきた。AIロボットのコズモは、より幅広い人に楽しさや驚きを与えられるはず。クリスマス商戦に照準を合わせ、年間7万個を販売目標としたい」(タカラトミー広報)
コズモの本体サイズは、56(幅)×100(奥行)×72(高さ)ミリ、重量は151.5グラム。本体には充電式のリチウムポリマーバッテリーを内蔵。約20分の充電で約80分駆動する。パワーキューブ用に単5アルカリ電池3本が付属する。
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