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ケーブル1本で8Kや10Kも 「HDMI 2.1」正式リリース

HDMI ForumがHDMI規格の最新版「Ver.2.1」を正式リリース。伝送速度を最大48Gbpsまで上げ、最大10Kの解像度をサポートしたほか、4K/120Hzや8K/60Hzもケーブル1本で伝送できる。

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 HDMI Forumは11月28日(米国時間)、HDMI規格の最新版「Ver.2.1」を正式にリリースした。伝送速度を最大48Gbpsまで上げ、最大10K(10240×4320ピクセル)解像度に対応するほか、4K/120Hzや8K/60Hzといった高フレームレートをサポートした。

HDMI 2.1
最大で10Kまで対応する

 新たにダイナミックHDRやeARC、ゲーム向けのVRR(Variable Refresh Rate)といった機能を追加。ダイナミックHDRは、シーンごと、あるいはフレームごとに適した明るさやコントラスト、幅広い色域で表示するというもので、色域はBT.2020まで対応した。

 一方のeARCは、進化したオーディオリターンチャンネル(テレビなど表示装置側からオーディオ信号を送出する機能)。新たにDolby AtmosやDTS:Xといったオブジェクトベースのフォーマットも伝送可能になる。

HDMI 2.1
ダイナミックHDRの概要
HDMI 2.1
オブジェクトベースのオーディオに対応

 VRRは、ゲームプレイ時にPCなどの3Dグラフィックチップがレンダリングしたイメージをラグやコマ落ちを軽減しつつ表示する可変リフレッシュレートモード。ディスプレイをブラックアウトさせることなくコンテンツの解像度やフレームレートを切り替えるQMS(Quick Media Switching)と合わせ、ゲームユーザーにもメリットの大きい規格になった。

HDMI 2.1
ゲームプレイ時のラグやコマ落ちを軽減

 新しいケーブルは、近くにある無線デバイスとの干渉を低減する低EMI(電磁干渉)仕様。後方互換性があり、既存のHDMI機器でも利用できるという。

HDMI 2.1
HDMIケーブルは低EMI(電磁干渉)仕様

 HDMI Forumは、機器メーカーなど92社から構成される業界団体。2017年1月に米国ラスベガスで開催された「CES2017」でHDMI2.1のスペックを公開し、第2四半期の正式リリースを予告していた。今後はHDMI 2.1準拠のテスト仕様(CTS)を2018年第1四半期から第3四半期にかけて段階的に公開する。

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