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乳幼児のボタン電池誤飲事故を防ぐパッケージ、18年3月までに順次導入 開封にはハサミ
乳幼児がボタン電池を飲み込んでしまう事故の対策として、業界団体の電池工業会は2018年3月までに「誤飲防止パッケージ」を順次導入する。
乳幼児がボタン電池(コイン形を含むリチウム一次電池)を飲み込んでしまう事故を防ぐため、業界団体の電池工業会は2018年3月までに「誤飲防止パッケージ」を順次導入する。ハサミなどを使用しないと電池が取り出せない構造だ。
ボタン電池を誤飲すると短時間で化学反応が起き、最悪の場合は死に至るおそれもある。電池工業会の調査によると、乳幼児による誤飲事故は11年〜15年の5年間で939件発生。うち45件では電池が食道に止まり、中には通過障害や食道に穴が空くなどの重い症状になったケースもあったという。
誤飲事故では、機器から脱落したボタン電池を乳幼児が飲み込んでしまうケースが多く、機器側でも電池が簡単に脱落しない構造にするなどの対策を進めている。しかし、新品のパッケージからボタン電池を取り出し、飲み込んでしまうリスクも指摘されており、電池工業会では16年10月に乳幼児が素手で開けられないパッケージの基準を示したガイドラインを作成した。今年10月には改訂版となる第2版を発行し、乳幼児が飲み込めないサイズのパッケージにすることや、素手では開封できない形にすることなどを求めている。
電池工業会加盟メーカーのうち、パナソニックは既にガイドライン第2版準拠の新パッケージを導入済みで、その他のメーカーも18年3月末までに順次導入する方針。新パッケージはハサミなどを使用しないとボタン電池を取り出せない構造だ。
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