Facebook、トラブル続きだった「Trending」終了へ
Facebookが2014年に米国でスタートしたTwitterの「トレンド」のようなコーナー「Trending」を終了する。アルゴリズムで選んだトピックを表示していたが何かとトラブルになっていた。利用率も低かったという。
米Facebookは6月1日(現地時間)、一部の国で提供してきた米Twitterの「トレンド」のような機能「Trending」(日本は非対応)を4日の週に終了すると発表した。あまり使われていなかったからとしている。
Trendingは、2014年1月に発表された、Facebook内でリアルタイムで話題になっているテーマを表示するコーナー。
2016年5月に表示されるトピックが偏重しているという批判があり、何度か改善した。Facebookによると、このコーナーでのコンテンツのクリック率はコンテンツのクリック全体の1.5%程度だったという。
ユーザーがFacebook上でニュースを消費する方法が、モバイルでの動画コンテンツにシフトしてきていることも考慮し、「信頼できる品質の高い情報源からのニュースを提供するための方法」を模索しているという。
3月に発表した「速報」ラベルもその一環。これは、パートナーニュースメディアがニュースコンテンツの投稿に「速報(Breaking News)」ラベルを付けるというものだ。
また、ローカルニュースに特化した「Today In」というコーナーも米国でテストしている。モバイルアプリで[≡]をタップすると表示されるメニューに「Today In」が追加され、ここにFacebookが機械学習でピックアップしたユーザーの現在地のローカルニュースが表示される。ここに表示されるコンテンツは、Facebookが認定したパートナーメディアのもののみだ。
さらに、昨年8月に米国でスタートした動画配信タブの「Watch」に、ライブニュースやWatch独占の週間まとめ番組などのコーナーを追加する計画という。
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