ソフトバンクと中国Baidu(百度)、自動運転バス「Apolong」の日本での実証実験を2018年度中に開始へ
ソフトバンクグループの自動運転企業SBドライブは、中国Baidu(百度)と提携し、Baiduの自動運転プラットフォーム「Apollo」搭載バス「Apolong」の日本での実証実験を2018年度中に開始すると発表した。
ソフトバンクグループのSBドライブと中国Baidu(百度)は7月4日、Baiduの自動運転システムプラットフォーム「Apollo」搭載の自動運転バス「Apolong」の日本での活用で協業すると発表した。
SBドライブとBaiduは、SBドライブが開発中の遠隔運行管理システム「Dispatcher(ディスパッチャー)」と、BaiduのApolloを連携させ、日本の公道における自動運転バスの実用化を目指す。
Apolloは、Baiduが「オープンでセキュアで信頼性の高い自動運転エコシステム」を目指して2017年に立ち上げたオープンプラットフォーム。米NVIDAの自動運転車用スーパーコンピュータ「Drive PX 2」を採用する。Baiduは3日、米Intel傘下のMobileyeの技術を採用すると発表した(関連記事)。Apolloのプログラムには現在、世界116の企業がパートナーとして参加している。
ApolongはApolloプログラムに参加する中国のバス車両メーカーKing Long(厦門金龍聨合汽車工業有限公司)が製造する14人乗りの自動運転バス。King Longの福建省アモイの工場で既に量産を開始した。
両社はApolongを日本向けに仕様変更し、2019年初期までに実証実験用車両を含む10台を日本に持ち込む計画だ。日本での実証実験は、東京などで2018年度中に開始する予定という。
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