Baidu、自動運転プラットフォーム「Apollo」でIntel傘下のMobileye技術を採用
中国Baiduが、自動運転プラットフォーム「Apollo」でIntel傘下のMobileyeの意思決定モデル「RSS」とLiDARなどのセンサー不要のカメラキット「Surround Computer Vision Kit」を採用する。
米Intelは7月3日(現地時間)、中国Baidu(百度)が自動運転プラットフォーム「Apollo」でIntel傘下のMobileyeの技術「Responsibility Sensitive Safety(RSS)」と「Surround Computer Vision Kit」を採用すると発表した。
Apolloは、Baiduが「オープンでセキュアで信頼性の高い自動運転エコシステム」を目指して2017年に立ち上げたオープンプラットフォーム。現在、世界116の企業がパートナーとして参加しており、4日にはソフトバンクグループのSBドライブが、Apollo搭載の自動運転バス「Apolong」の日本での実証実験の計画を発表している。
RSSは、Mobileyeが2017年にリリースしたオープンで透明性のある自動運転車向け意思決定モデル。安全運転についての人間の常識を定式化したもので、例えば定められた車間距離を死守するのではなく、人間のように状況に応じて調整できるという。
Apolloの有償版、Apollo Pilotには独自の意思決定アプリ「DPS」があるが、BaiduはDPSにRSSを統合する計画。
Surround Computer Vision Kitは、車体の12カ所に搭載するカメラとCV(コンピュータビジョン)用ハードウェア・ソフトウェアを含むキット。このキットだけで、他のセンサーやLiDARなどを使わずに安全に自動走行できるとしている。
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