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写真で見る「はやぶさ2」の旅路(2/3 ページ)
地球から約3億キロの彼方にある小惑星「リュウグウ」に、探査機「はやぶさ2」が2月22日朝、タッチダウン(最初の着陸)を行う予定だ。2014年12月の打ち上げから約4年間にわたる旅路を、はやぶさ2が撮影した写真とともに振り返る。
「これがリュウグウ」
地球を離れたはやぶさ2が、ようやくリュウグウの姿を捉えたのは、スイングバイから2年以上がたった18年2月26日。約130万キロ離れた地点から撮影に成功した。
さらに約2600キロまで迫った6月6日時点の映像では「点」だったが、近づくにつれて形が明らかに。約330〜240キロの距離からは複数のクレーターが見え、約100キロ地点の画像からは「こま」のような形状だと分かった。約40キロまで近づくと、表面のデコボコも浮かび上がった。
18年6月27日、飛行時間1302日の旅の果て、はやぶさ2はリュウグウの上空20キロに到着した。ONC-Tによって撮影したリュウグウは、当初想定していた丸い形ではなく、無数の岩塊を抱えた“そろばん玉”のような姿だった。
リュウグウへ最終接近中、約40キロから撮影した3D連続写真も、JAXAが7月10日にWebサイト上で公開した。タイトルは「これがリュウグウ」だった。
距離約20キロから撮影したリュウグウ。18年6月30日撮影。小惑星の自転により、上記画像の「ほぼ裏側」が見えている(c)JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研
8月7日には、高度約1キロから撮影した画像も出た。さらにアップで捉えられたリュウグウの表面には、10メートル前後の岩が無数に転がっていた。
高度約1250メートルから望遠のONC-Tで撮影したリュウグウの表面。18年8月7日午前7時37分ごろ撮影(c)JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研
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