名刺のフォントであなたの第一印象が決まる? ビジネスパーソンのためのフォント選び(後編):デジタルネイティブのためのフォントとデザイン(3/3 ページ)
名刺やインビテーションカードなどを例に、セルフブランディングに効果的なフォントの使い方とコツを紹介しよう。
イベントは“おもてなしと楽しさ”で
楽しいイベントのひとつである音楽ライブ。多くの方々に演奏を聴いていただくために、フライヤーを作成してSNSやBlogでの告知、チラシの配布で、ライブの楽しさとともに「楽しいからぜひ来てね!ご来場大歓迎だよ」という気持ちを伝えてみよう。
この作例ではジャズライブを取り上げてみたが、音楽の世界は優れたデザインのCD/レコードジャケットが多い。どんなフォントが使われているかを観察してみて、自分のバンドや音楽のイメージに近いものを選んで構成してみよう。ライブ告知のチラシはフォントの使い方で音楽の印象を左右しかねない。好みのジャケットデザインでのフォント使いを参考にしてみて、集客アップのツールにしよう。
ジャズライブの告知を例にチラシをつくってみた。ここでは演奏する音楽イメージに合わせたフォントを選ぶことが大切だ。
演奏者名の英文はGill Sans Light 105ポイント、演奏者名の和文と和文タイトルはA-OTF ゴシックMB101 Pro B 38ポイント、英文キャッチのオレンジ色部分はGill Sans UltraBold 88.7ポイント、英文キャッチの黒文字部分は58ポイント、英文の日時表記はGill Sans Light 56ポイント、日時と場所の日本語表記はA-OTF ゴシックMB101 Pro B 20ポイント。※写真提供:西出香さん(小平ジャズ協会メンバー)
フォント選びのポイントは
プライベートでのフォント選びのポイントをまとめると、(1)自分らしさと好みで選んでOK。ただし「どう見られたいか」という視点を忘れずに。(2)結婚や出産などの、自分にとってうれしいお知らせには細めで柔らかい印象のフォントを。(3)イベントの案内には自分も相手も「楽しそう!ワクワク」という感情を抱きやすいフォントをメインに使う。この3つになる。
次回からはフィールドに出かけ、「フォントのためにちょっとした旅」と題して、旅や出張の楽しみを広げる観察やフォント扱いの意味を探りながら紹介する。
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