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Netflix、会員数の伸び鈍化「競争は激化するが成長の余地は十分ある」

Netflixの4〜6月期決算は増収減益。注目の会員数は予想より伸びず、世界で1億5150万人だった。

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 米Netflixは7月17日(現地時間)、第2四半期(4〜6月)の決算を発表した。売上高は前年同期比26%増の49億2300万ドル(約5313億円)、純利益は2億7100万ドル(1株当たり60セント)と、前年同期の3億8400万ドルから減少した。

 売上高はアナリスト予測の49億3000万ドルを下回り、1株当たりの純利益は56セントという予測を上回った。

 注目のメンバーシップ(有料会員)数は同四半期中に世界で270万人増加し、前年同期比22%増の1億5150万人だった。同社は500万人増加すると予測していた。

 netflix
会員数の予測と実際の推移

 米国のメンバーシップ数は1月の値上げの影響もあり、12万6000人減少し、6010万人だった。

 Netflixは発表文で、有料会員数の増加率が予測に届かなかったのは、主に値上げした地域での伸びが鈍化したことが原因であり、競合他社が原因だとは考えていないと語った。米Disneyや米AppleがNetflixと競合する新サービスを発表したが、いずれも同四半期にはまだスタートしていない。

 第3四半期(7〜9月期)はオリジナルコンテンツ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のシーズン3で幕を開け、その視聴回数が過去最高を記録した。同四半期にはこの後、「Orange is the New Black」のファイナルシーズンなどの人気コンテンツが控えており、米国の有料会員数は増えるとみている。同四半期、世界で700万人の会員増を予測する。

 また、今後のコンテンツについて、「フレンズ」などのようなセミエクスクルーシブ(他社製作コンテンツの独占配信)モデルからオリジナルコンテンツへのシフトを強め、たとえソニー、Disney、Paramountなどのコンテンツ配信を終了しても、会員はNetflixの素晴らしいオリジナルコンテンツを楽しめるとしている。

 米WarnerMediaは9日、2020年春から独自の定額動画サービス「HBO Max」を開始すると発表。「フレンズ」のすべてのエピソードを独占配信する計画だ。

 今後の競合については、多数の新規参入者により競争は厳しくなるが、先進市場である米国でも動画配信サービスが消費者のテレビ視聴時間から奪った時間は約10%にすぎず、まだ成長の余地があると楽観視した。

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