SnapchatのDAUがようやく2億人超 軌道修正が奏功
「Snapchat」を手掛けるSnapの4〜6月期の決算は、売上高は48%増だった。日間アクティブユーザー数(DAU)が予想を上回る8%増の2億300万人。ユニークなLensなどが奏功した。
ソーシャルアプリ「Snapchat」を手掛ける米Snapは7月23日(現地時間)、第2四半期(4〜6月期)の決算を発表した。日間アクティブユーザー数(DAU)が予想を上回り、前年同期比8%増の2億300万人だった。2017年の上場以来、初めて2億人を超えた。
DAUは、世界のすべての地域で、また、iOSとAndroidの両方のプラットフォームでコンスタントに増加している。同四半期の1日当たりに投稿されるSnapの数は、350億件だった。
売上高は48%増の3億8800万ドル、純損失は2億5500万ドル(非GAAPベースの1株当たり純損失は6セント)だった。前年同期は9800万ドルの黒字だった。
アナリスト予測は売上高は3億5970万ドル、非GAAPベースの1株当たりの純損失は10セントだった。
エヴァン・シュピーゲルCEOは発表文で「われわれのコミュニティ、エンゲージメント、収益の成長は、過去18カ月に取り組んだ方針変更の成果だ」と語った。
Snapは上場後、ユーザーインタフェース(UI)を一般向けに大きく変更したが、それが若者離れの原因になっていた。その後UIの改善やサードパーティによるスタンプやLens開発を可能にするSnap KitやSnap Studioの提供などで軌道を修正してきた。性別を変えたり、大人の顔を子どもの顔に変えたりするLensが好評だった。
第2四半期末までに、Lens Studioから生まれたLensは50万点を超えた。
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