Disney、「Disney+」+「Hulu」+「ESPN+」の月額12.99ドルサービスを発表
Disneyが、11月に米国でスタートする定額動画サービス「Disney+」と、100%支配権を持つHulu、スポーツ動画サービス「ESPN+」をバンドルし、月額12.99ドルで提供すると発表した。米NetflixのStandardプランと同額だ。
米Walt Disney Companyは8月6日(現地時間)、第3四半期(4〜6月)の業績発表後の会見で、11月に米国で提供開始予定の定額動画配信サービス「Disney+」のバンドルサービスを発表した。「Disney+」、「Hulu」、「ESPN+」の3つのサービスのバンドルを月額12.99ドル(約1400円)で提供する。
各サービス単体では、Disney+は月額6.99ドル、Huluは5.99ドル、ESPN+は4.99ドルなので、合計17.97ドル。バンドル版にすれば4.98ドルお得だ。
Disney+では、Disney、Pixar、Marvel、Star Wars、National Geographicなどのコンテンツを視聴できる。ESPN+は、スポーツ中継全般を網羅する動画配信サービスだ。
また、12.99ドルという価格は、競合する米NetlixのStandard Planと同額だ。このプランでは、Netflixのすべてのコンテンツを高精細で2台以上の端末で視聴できるというものだ。
Huluのバンドルは、Disneyが5月、Huluの株式33%を持つ米Comcastとの契約で、Huluの支配権を100%獲得したことにより可能になった。
この発表は会見の質疑応答の最後の質問の答えとして、ボブ・アイガーCEOが行った。OTT(Over The Top、動画コンテンツをネット経由で提供すること)サービスの国際展開について尋ねられたアイガー氏は、「最終的にはグローバルに展開していくが、国内では」3つのバンドルを打ち出すことで「コンシューマーに途方もない量と質、途方もない多様性のあるコンテンツを提供する」と語った。
同四半期の決算は、Huluと買収が完了した21st Century Foxの売り上げが好調で、売上高は32.9%増の202億4500万ドル、純利益は動画配信サービスへの投資の影響で39.6%減の17億6000万ドル(1株当たり1.35ドル)だった。
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