Microsoft決算は予想を上回る増収増益 クラウドが好調
Microsoftの7〜9月期決算は、売上高、純利益ともに2桁台の予想を上回る増収増益。前期よりは減速したものの、Azureの売上高が59%増と好調だった。
米Microsoftが10月23日(現地時間)に発表した2020年第1四半期(7〜9月期)の決算は、売上高は14%増の330億6000万ドル、純利益は21%増の106億7800万ドル(1株当たり1ドル38セント)だった。非GAAPベースの1株当たり純利益は1ドル37セント。「Azure」の売上高が前期(64%増)よりは勢いが落ち着いたものの、59%増と好調だった。
売上高、非GAAPベースの1株当たりの純利益ともにアナリスト予測(売上高は322億3000万ドル、1株当たり純利益は1ドル25セント)を上回った。
サーバやAzureを扱うIntelligent Cloud部門が今期も好調。また、Windows 7サポート終了対策を反映し、Windowsやハードウェアを扱うMore Personal Computing部門も好調だった。
Intelligent Cloud部門全体の売上高は27%増の108億4500万ドルだった。営業利益が前期より33%減ったのは、クラウドおよびAI技術、傘下のGitHubへの投資によるという。
OfficeやLinkedIn、Dynamicsを扱うProductivity and Business Processes部門の売上高は13%増の110億7700万ドルだった。企業向けOffice 365の売上高が21%増、LinkedInの売上高が26%増とそれぞれ好調だった。コンシューマー向けOffice 365のMAUは前期より80万人増の3560万人。
Windows、ハードウェア、Xbox、検索のMore Personal Computing部門の売上高は5%増の111億3300万ドルだった。「Microsoft 365」が好調でWindows Commercial productsの売上高が26%増、企業向けWindowsOEMは19%増。Surfaceの売上高は4%減だった。同社は10月にSurfaceシリーズの新製品を発表した。Xboxのコンテンツおよびサービスの売り上げは1%増。同四半期から、Xboxのハードウェアの売上高は公表しなくなった。
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