NBCUniversalの定額動画サービス「Peacock」、広告付き無料プランもありで7月本格始動
Comcast傘下のNBCUniversalがサブスクリプション制動画サービス「Peacock」のプランを発表した。広告付きで無料の「Free」と広告付きで月額5ドルあるいは広告なし出月額10ドルの「Premium」を用意する。Premiumでは東京オリンピックの開閉会式のライブ配信などを予定。
米CATV大手Comcast傘下のメディア企業NBCUniversalは1月16日(現地時間)、サブスクリプション制動画サービス「Peacock」のプランを発表した。
Comcastの一部の利用者は、4月15日から利用できる。全米一般公開は7月15日を予定する。海外への展開も計画しているが、具体的な日程は決まっていないという。
プランは3種類。広告付きで視聴できる番組に制限のある「Peacock Free」、広告付きで月額5ドルあるいは広告なしで月額10ドルの「Peacock Premium」だ。月額5ドルのプランは、Comcastの約2400万人の加入者には無料で提供する。
Peacock FreeはNBCの番組を1日遅れで視聴できる他、傘下のUniversalの既存の映画などを含む7500時間分のコンテンツで構成される。Peacock Premiumは、Freeのコンテンツに加え、サッカーのプレミアリーグを含むライブスポーツと深夜番組への早期アクセスを含み、Peacockのオリジナル番組など1万5000時間以上のコンテンツで構成される。
Peacock始動の目玉は東京オリンピックだ。開会式と閉会式はCATVでのゴールデンタイムの放映より前に配信し、オリンピック期間中は毎日最新番組を提供する。東京パラリンピックでは、1000時間以上の独占ライブ配信を行う計画。
米国にはNetflix、Hulu、Appleの「Apple TV+」、VerizonとWalt Disney Companyの「Disney+」などの動画配信サービスがあるが、いずれも無料プランは用意していない。
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