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Alphabetの新ムーンショットは魚認識による海洋保護プロジェクト「Tidal」

Alphabetの“ムーンショット”部門「X」が、新たなプロジェクト「Tidal」を発表した。水中カメラと機械認識ツールを組み合わせた魚検出・追跡システムで数千匹の魚の行動を追跡し、魚類養殖改善のためのデータを収集する。

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 米Alphabetの“ムーンショット”部門Xは3月2日(現地時間)、新プロジェクト「Tidal」を発表した。「海を保護し、生命を支援し、人類を持続可能にするためのムーンショット」としている。

 tidal

 大まかには、水中カメラとAIツールで構成する個々の魚の動きを検知・追跡するシステムにより、数千匹の魚を経時的に追跡し、摂食などの行動を観察記録し、魚に適した温度や酸素レベルなどの環境情報を収集する。このデータを魚類養殖業者に提供することで、養殖の効率を上げることができるとしている。

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 Xチームは3年前から世界中の養殖業者と協力してシステムを構築してきた。養殖環境の改善はこれまで、ランダムにピックアップした少数の魚の観察に基づいて行われていたが、新システムでデータ収集プロセスをスケーリングできる。

 Tidalのスタート地点は魚の養殖業者のための技術開発だが、今後は海洋環境についてさらに研究を進め、海の環境保護に取り組んでいる様々な組織と協力して問題を解決していく計画という。

 AlphabetのX部門からは、WaymoLoonWingVerilyなどがスピンオフしている。

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