Googleアシスタント、「Voice Match」精度向上と“空耳”防止機能追加
Googleアシスタントの「OK Google」の聞き分け精度が上がる。「Voice Match」での声を再登録するとユーザーの聞き分け精度が上がり、英語ではウェイクワードの聞き間違い率を下げる調整が可能になる。
米Googleは4月23日(現地時間)、スマートスピーカーやスマートフォンに搭載する音声アシスタント「Googleアシスタント」のウェイクワードの精度アップに関する2つの新機能を発表した。
Voice Matchの精度アップでユーザーの区別がより正確に
「Voice Match」は、Googleアシスタントにユーザーの声を認識させる機能。1台のデバイスに最大6人のユーザーの声をリンクさせることができる。これにより、例えばキッチンなどの家族共有の場に置いてあるスマートディスプレイに夫が予定やリマインダーを尋ねると、その声が誰であるかをGoogleアシスタントが判断して夫の予定やリマインダーを表示する。
Voice Matchの作業はこれまでは、何度か「OK Google」と言うだけだったが、新しい方法では具体的な命令をいくつか実際に言うことで、より正確にユーザーの区別を付けられるようになる。筆者がやってみたところ、「Ok Google、ワークアウトのプレイリストを再生して。」「Ok Google、近くの郵便局はどこ?」「Ok Google、花を買う、とリマインドして。」などと言わされた。
Google Homeアプリで設定すると、リンクしているすべてのスマートスピーカーおよびスマートディスプレイに反映される。
設定方法はサポートページを参照されたい。
新たにVoice Matchを行う場合、共有するユーザー全員が行う必要がある。なお、この機能はBoseおよびSonosのスピーカーでは利用できない。
「OK Google」反応感度の調整機能(まずは英語から)
こちらは、ウェイクワードを言っていないのにテレビの音声などを“空耳”して反応してしまう頻度を下げる機能。デバイスごとに設定できるので、テレビの近くに置いてあるデバイスでは厳格に、静かな部屋のデバイスは緩く設定することなどが可能だ。
まずは英語でサポートし、その後他の言語に拡大していく予定。
設定するにはGoogle Homeアプリの各デバイスの設定ページに「“Hey Google” sensitivity」(英語の場合)という項目が追加されるので、ここで感度を調整する。
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