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NVIDIA、データセンター製品好調で予想を上回る増収増益
NVIDIAの2〜4月期決算は、データセンター部門が好調で、売上高は39%増、純利益は133%増だった。昨年3月に発表したHPC企業Mellanoxの買収が完了し、「クラウドとデータセンターの機会が拡大する」とファンCEO。
米NVIDIAが5月21日(現地時間)に発表した第1四半期(2〜4月期)の決算は、データセンター関連の売り上げが好調で、売上高が前年同期比39%増の30億8000万ドル、純利益は約2.3倍の9億1700万ドル(1株当たり1.47ドル)と、大幅な増収増益だった。
データセンター部門の売上高は80%増の11億4000ドル。初めて10億ドルを超えた。昨年3月に発表したHPCメーカーMellanoxの買収は4月27日に完了した。
ジェンセン・ファンCEOは発表文で「素晴らしい四半期だった。Mellanoxの買収により、クラウドとデータセンターの機会が拡大する。Ampere GPUの発売で、AIコンピューティングの水準を引き上げた。また、デジタルで開催したGTCカンファレンスは記録的な参加者数になり、NVIDIAのGPUコンピューティングの採用が加速していることを裏付けた」と語った。
ゲーム部門の売上高は27%増の13億4000万ドル。自動車部門の売上高は7%減の1億5500万ドルだった。
第2四半期の売上高予想は36億5000万ドルプラスマイナス2%とした。
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