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凸版印刷、イベント事業者向けの感染対策サービス AIカメラでマスク装着と発熱を検知、LINEで通知も
凸版印刷が、AIカメラとLINEを活用した展示会・イベント向け感染症対策サービスを提供すると発表した。
凸版印刷は7月17日、AIカメラとLINEを活用した展示会・イベント向け感染症対策サービスを提供すると発表した。来場者がマスクをしているか、発熱しているかを自動判別して管理者に通知する仕組みや、会場で感染が発生した場合に、主催者が来場者に向けてLINEで一斉通知できるサービスを提供。イベント事業者に向けて販売し、人が密集する会場などでの新型コロナウイルス感染症の感染防止に役立てる。
AIベンチャーのAWL(千代田区)と開発したAIカメラを活用し、来場者のマスク着用と発熱の有無を自動で判定。マスク未着用や発熱している場合は、受付のタブレットにアラートを表示する。凸版印刷が自社ビルで4〜5月に行った実験では、入館者のうち99.3%のマスク着用有無を検知できたという。同時に会場の混雑度も測れる。導入費用は110万円から。月額費用は3万3000円から(税別、以下同)。
会場で感染者が確認された場合、LINEで来場者へ一斉通知するサービスも提供。来場者が会場のポスターなどからQRコードをスキャンし公式アカウントを登録すると、感染が発生した際、主催者からの感染情報を受け取れる。導入費用は100万円から。感染発生の通知には別途費用がかかる。
サービス提供の背景について凸版印刷は「イベントや展示会などの段階的規制緩和により、実施の際は感染防止策の徹底が求められている」と説明。サービスの提供によって来場時や来場後の感染症の拡大を防止し、安全なイベントの開催を支援する。
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