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Alphabet決算、Google上場以来初の減収 コロナ禍による広告減で

Alphabetの4〜6月期決算は、コロナ禍による主力の広告減収で2004年のGoogle上場以来初の減収(2%減)になった。YouTube広告、クラウドサービスとハードウェアなどは増収だった。

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 Googleを傘下に持つ米Alphabetは7月30日(現地時間)、第2四半期(4〜6月)の決算を発表した。Alphabet全体の売上高は、前年同期比2%減の382億9700万ドル、純利益は30%減の69億5900万ドル(非GAAPベースの1株当たり純利益は10ドル13セント)だった。Googleの主力である広告がコロナ禍により落ち込んだ。

 売上高が減収になるのはGoogleが2004年の上場以来初めてのことだ。同社は前四半期業績発表の際、コロナ禍の影響を予告していた。

 売上高、1株当たり純利益ともにアナリスト予測(売上高は373億7000万ドル、1株当たり純利益は8ドル21セント)を上回った。

 新型コロナウイルス感染症の影響で同社収益のほとんどを占める広告の市場が衰退した。ルース・ポラットCFO(最高財務責任者)は発表文で「広告事業は停滞したが、Google Cloudなどの他の事業が力強く伸びた。われわれは困難な世界経済環境を今後も乗り越えていく」と語った。

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Alphabet全体の業績

 Googleの売上高は2%減の382億9700万ドル。Google検索、YouTubeその他の広告全体の売上高は8%減の298億6700万ドル、そのうちYouTube広告は6%増の38億1200万ドルと比較的好調だった。Google Cloudは43%増の30億700万ドルだった。YouTubeの広告以外の収入とPixelなどのハードウェアを含む「Googleその他」の売上高は26%増の51億2400万ドルだった。

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セグメント別業績

 Alphabetのムーンショット部門のAccess/Fiber、Calico、CapitalG、Chronicle、GV、Verily、Waymo、Loon、Wing、Xなどをまとめた「その他」の売上高は9%減の1億4800万ドル、営業損失は11億1600万ドル。前年同期の営業損失は9億8900万ドルだった。

 スンダー・ピチャイCEOは業績発表後の電話会見で「われわれのハードウェアチームは順調に前進しており、この秋に新しいデバイスを発表できるのが楽しみだ」と語った。

 Googleは同日、8月3日に新しいスマートフォンを発表するとティーザーで予告しており、これはPixelシリーズの廉価版「Pixel 4a」とみられる。秋にはハイエンドの次期モデル「Pixel 5」などが発表されるようだ。

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