Facebook決算、“巣ごもり需要”で増収増益、DAUは約18億人 出広ボイコットでも強気の予想
Facebookの4〜6月期決算は、コロナ禍の巣ごもり需要で売上高は10%、純利益は98%増だった。FacebookサービスのDAUは12%増の17万8500万人。7月に予定されている大企業の広告ボイコットの影響を含めても次四半期の売上高は同等の伸び率とみている。
米Facebookが7月30日(現地時間)に発表した第2四半期(4〜6月)の決算は、売上高は前年同期比11%増の186億8700万ドル、純利益は98%増(約2倍)の51億7800万ドル(1株当たり1ドル80セント)だった。営業利益率は前年同期比5ポイント増、前期比1ポイント減の32%。
売上高、1株当たり純利益ともにアナリスト予測(売上高は1740億ドル、1株当たり純利益は1ドル39セント)を上回った。
サービスとしてのFacebookのMAU(月間アクティブユーザー数)は12%増の27億100万人。DAU(日間アクティブユーザー数)も12%増の17万8500万人だった。
マーク・ザッカーバーグCEOは業績発表後の電話会見冒頭で「毎月31億人以上がFacebookファミリーのサービスを使って繋がり合っており、1億8000万以上の企業がFacebookのツールを使って顧客との繋がりを保ち、サービス全体で900万以上のアクティブな広告主が広告を出した」と語った。
主力の広告収入は10.2%の増加だった。7〜9月期も、7月いっぱい予定されている出広ボイコット運動の影響があっても、同等の伸び率を見込むとしている。同社のヘイト行為対策が不十分だとして立ち上げられたこの「Stop Hate for Profit」運動は、Facebookが具体的な対策を提示しない場合はボイコット期間を延長するとしている。
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