コロナ禍での転職希望者、4割が「オンライン面接の有無が志望度に影響」
コロナ禍での転職活動では、オンライン面接の有無が企業への志望度を左右する──人材紹介会社エンワールド・ジャパンの調査でこんな傾向が明らかに。
コロナ禍での転職活動では、オンライン面接の有無が企業への志望度を左右する――人材紹介会社エンワールド・ジャパン(エン・ジャパン子会社)の調査でこんな傾向が明らかになった。
同社が約2000人の転職希望者に状況を聞いたところ、43%が「企業がオンライン面接を行っているかどうかが、応募の意向に影響する」と回答。年代が若いほど「影響する」と答える人が多かった。
意向に影響する理由は、「新しい時代の変化にスピーディーに対応できる企業かどうかが分かる」が81%でトップ。「有事の際に柔軟な対応ができる企業かどうかが分かる」「応募者や面接官の安全に配慮している企業かどうかが分かる」(ともに74%)などの声もあった。
この他、オンライン面接の有無を重視する人からは、「企業のITリテラシーの判断基準となる」などのコメントがあった。面接の日程調整がしやすい点、移動時間を減らせる点、遠方の企業に応募できる点なども、オンライン面接を好む理由になっているという。
一方、一次面接から最終面接までの「全てをオンラインで受けたい」と望む層は19%。「最終面接のみ対面、それ以外はオンライン」を望む層(35%)を下回った。転職希望者からは「採用のミスマッチを防ぐために、一度は訪問したい」などの声があった。
コロナ禍にあっても「全ての面接を対面で受けたい」と望む人は4%。「一次面接のみオンライン、二次面接以降は対面」を希望する人は16%、「面接の方法にはこだわらない」という人は26%だった。
対面での面接を望む人は「企業を訪問しないと、社内の雰囲気や設備などが分からない」「対面で話さないと面接官や社員の人柄が分かりづらい」「オンライン面接では、面接官の感情や表情が分かりづらい」などを理由に挙げていた。
調査は7月27〜29日にインターネット上で実施。国内企業で働く2081人から有効回答を得た。
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