ニュース
どんなときもWiFi、通信無制限プラン終了へ 「無制限での提供は不可能」
グッド・ラックが、通信無制限をうたう「どんなときもWiFi」の無制限プランの提供を終了すると発表した。事業の採算上サービスの継続が難しいと判断した。
通信サービスを手掛けるグッド・ラック(福井県福井市)は8月24日、基本的に通信速度制限を行わないとする「どんなときもWiFi」の無制限プランの提供を10月31日に終了すると発表した。関係各社との協議の結果、事業の採算上サービスの継続が難しいと判断した。
無制限プランの利用者には代替プランへの移行を促す。代替プランでは、従来プランの契約代金と同程度の料金で、大容量の通信に対応したホームルーターとモバイルルーターの2台セットを提供するという。
同社は6月、電気通信事業法の「利用者利益の保護」「事実不告知の禁止」などの規定に反する行為を行ったとして総務省から行政指導を受けた。
同社の無制限プランは、極めて例外的な場合をのぞいて通信速度を制限しないというもの。しかし、実際には一定以上のデータ通信を過去に行ったことがあるユーザーに対して月間25GBの上限を設定。3月下旬には多くのユーザーの通信速度を制限していた。
同社は通信制限についてユーザーに制限の基準を告知せず、ユーザーからの問い合わせにも回答しなかったという。
グッド・ラックは7月、総務省に報告書を提出。通信制限を掛ける基準はサポートサイトに掲示済みで、ユーザーからの問い合わせにも対応できるよう従業員への研修を充実させるなど「十分な体制を整備する」としている。
関連記事
- 「極めて多数の利用者の利益損なった」──「どんなときもWiFi」運営元に行政指導 “無制限”うたうも通信ままならず
総務省は、通信サービス「どんなときもWiFi」提供元に行政指導を行ったと発表した。基本的に通信速度制限を行わない「無制限」をうたっていながら、実際には利用者の通信速度を制限していたとう。 - 「docomo Wi-Fi」、2022年2月に終了 無料の後継サービスにバトンタッチ
NTTドコモが、公衆Wi-Fiサービス「docomo Wi-Fi」の提供を2022年に終了すると発表した。20年3月に提供を始めた無料公衆Wi-Fiサービス「d Wi-Fi」を後継サービスとする。 - ネットでスマホ選び、店舗でセルフ契約 KDDIが“機種変で最短20分”の新サービス
オンラインでスマートフォンの機種や契約したい料金プランを選び、auの実店舗で機種変更の手続きを客自身が完了できるセルフサービスが「au みなとみらい」で8月26日に始まる。オンラインと店舗を組み合わせて機種変更の手続きにかかる時間を短縮する。 - 楽天モバイル、基地局設置は「5年前倒しで進行」 21年夏には人口カバー率96%目指す
楽天モバイルは、2021年夏ごろに基地局を2万7397局を設置できる見込み。三木谷社長は進捗(しんちょく)について「5年前倒しで進んでいる」としている。 - ソフトバンク、コロナ禍の春は「うまく乗り切れた」 「秋から5Gスマホ祭り」と宮内社長
ソフトバンクが2021年3月期第1四半期の連結決算を発表。宮内謙社長は売上高の大幅な落ち込みを予想していたが、テレワーク需要の影響やeコマースの好調で増収を維持できたとしている。秋からは5G端末の展開を本格化するという。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.