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Google、米大統領選に向けて検索オートコンプリートで誤解を招く候補は非表示に
Googleが、米大統領選保護の一環として、検索フレーズのオートコンプリートに、選挙の候補や政党、選挙の安全性に関する主張の可能性のある候補を表示しないようにした。
米Googleは9月10日(現地時間)、Google検索の品質向上のための取り組みについて説明するブログを公開した。この中で、選挙関連の検索のオートコンプリート(検索枠に検索したい言葉を入力すると幾つか候補を表示する機能)のポリシーを拡大したと発表した。
候補者や政党に対する主張とみられる可能性のある候補は表示しない。また、投票方法や投票場所の状況に関する意見や、選挙の安全性に関する主張と解釈される可能性のある候補も表示しない。
例えば「電話で投票できる/できない」や「候補者に寄付する」というような候補は表示されない。
候補が表示されないだけで、自分で「電話で投票できる」と完全に入力すれば目的の検索ができる。
オートコンプリートは高度なアルゴリズムで表示されるようになっているが、基本的に多数の人が何度も検索したフレーズが表示されやすい。例えば「郵便投票は」で「間に合わない」という候補が表示されれば、その検索結果を表示する人が増えるかもしれない。
実際に検索してみたところ、郵便投票についての候補はすべて中立的なものだった。
「トランプ」でも同様だった。
Googleは8月、大統領選を守るため、FacebookやTwitter、Microsoftなどと団結して政府に協力すると発表した。同日にはMicrosoftとTwitterも選挙を守る取り組みを発表している。
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