Twitter決算は黒字転換 「偽情報拡散対策の効果は出ている」
Twitterの7〜9月期決算は、増収減益。mDAU(収益につながる日間アクティブユーザー数)は29%増の1億8700万人だった。
米Twitterは10月29日(現地時間)、第3四半期(7〜9月期)の決算を発表した。売上高は前年同期比14%増の9億3600万ドル、純利益は22%減の2900万ドル(1株当たり4セント、非GAAPベースでは19セント)だった。2四半期ぶりの黒字転換だ。mDAU(収益につながる日間アクティブユーザー数)は新型コロナウイルス感染症による“巣ごもり需要”で前年比29%増加し、増加速度は鈍化したものの、過去最高の1億8700万人になった。
売上高、非GAAPベースの1株当たり純利益ともにアナリスト予測(売上高は7億7700万ドル、1株当たり純利益は6セント)を上回ったが、mDAUはアナリスト予測の1億9500万人に届かなかった。
広告の売上高は15%増の8億800万ドルだった。ネッド・シーガルCFO(最高財務責任者)は発表文で「4〜6月期には(コロナ禍の)不安に対応して多数のブランドが広告支出を一時停止したが、その後比較的迅速に再開した。米大統領選の期間はやや不確実だが、9月の収益傾向は維持できるだろう」と語った。
同社は偽情報拡散対策の成果について、例えば読まずにRTしようとすると注意喚起する機能を追加されて以来、記事リンクをRTする人がRTする前にリンクを開く頻度が33%増加したと説明した。
ジャック・ドーシーCEOは発表文で「われわれは、人々が興味を持つトピックをよりよく整理・表示することで、人々が信頼できる情報源を見つけられるよう支援している」と語った。
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