米大統領選の開票プロセスは不正だと扇動するFacebookグループ、削除前に35万フォロワー獲得
接戦となっている米大統領選で、ドナルド・トランプ氏を当選させるために「何でもする」というFacebookグループが公開され、暴力を推奨する投稿があるとして削除されるまでに約35万人のフォロワーを獲得した。
米Facebookで11月4日(現地時間)に公開された大統領選でドナルド・トランプ氏を勝たせようというグループ「STOP THE STEAL」(盗みを阻止しろ)を、Facebookが5日に削除した。このグループは削除されるまでの約24時間で、約35万人のフォロワーを獲得した。
グループの概要には「民主党は共和党の投票の権利を剥奪し、無効にするために計画を立てている。それを阻止するために戦うのは、われわれ米国人の責任だ。(中略)トランプ大統領とともに、われわれは国の利益のために必要なことは何でもする」とある。
米Viceによると、このグループには「銃を入手しろ!」「全米のために死ぬまで戦う」などの投稿があり、十数人のメンバーが状況打破のために「内戦」を提唱したという。
FacebookはViceに対し、削除理由を「このグループは選挙プロセスが非合法だと主張するために組織されており、グループの一部のメンバーから暴力を呼びかけていた」と説明した。
グループページの概要欄では「ソーシャルメディアは既にこのグループを削除すると脅迫している」とし、運動支援の募金のためのURLを公開し、別のWebサイトへのサインアップを促していた。
本稿執筆現在、米大統領選の結果はまだ出ていない。トランプ氏は5日、ホワイトハウスで記者会見を開き、開票プロセスは不透明で、多数の裁判を起こしたと語った。
Facebookと米Twitterは、米大統領選関連の不確かな情報の拡散を減らすため、問題があると判断した投稿にラベルを表示したり投稿を削除したりという対処を行っている(問題があるかどうかの判断は、プラットホームだけでなく、第三者機関も行っている)。
Facebookは投稿の内容に合わせて複数の種類のラベルを用意しており、トランプ氏の投稿にも以下のようなラベルを追加している。
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