Twitter、米大統領選後の混乱を回避するための対策を改めて説明
米大統領選前日、Twitterが選挙結果についての誤情報拡散防止のための対策について改めて説明した。例えば公式な結果発表前にトランプ氏が勝利宣言をツイートしても、ラベルを付けて表示しない計画だ。
米Twitterは11月2日(現地時間)、3日の大統領選挙後に予想される混乱を回避するための対策について、改めて説明した。
Twitterは、正式な選挙結果が発表される前および後に投稿される選挙結果についての不正確なツイートには「このツイートは、州公式あるいは信頼できるメディアによる公式予測以前に米大統領選についての不正確な情報を共有している」というラベルをつけて非表示にし、それでもRTしようとすると更に警告し、正確な情報へのリンクボタンを表示する。
このラベルが付く可能性があるのは以下のアカウントだ。ドナルド・トランプ大統領のアカウントも、これに該当する。
- 大統領候補とそのチームを含む、候補者のアカウント
- 米国を拠点とする、10万人以上のフォロワーがいるアカウント
- 2万5000件以上のいいねまたは引用ツイート+RTを持つアカウント
州による公式発表か、全国規模のメディアであるABC、AP、CBSNews、CNN、Decision Desk HQ、Fox News、NBC Newsの中の2メディア以上が判定を発表した場合は、それを正しい情報とする。
今回の選挙は、コロナ禍で郵便投票を選ぶ人が多数に上り、その影響で開票に時間がかかり、3日中に結果が出ない可能性が高いとみられる。そんな中トランプ氏が、3日夜の段階で自分が優勢であれば、正式な結果が出る前に勝利宣言をする計画だと米Axiosが複数の情報筋の話として報じた。
郵便投票を選ぶのは民主党支持者が多いとみられており、3日夜の段階でトランプ氏が優勢でも最終結果は逆転する可能性もある。その場合、トランプ氏の選挙陣営は3日以降にカウントされた郵便投票は不正だと主張する準備をしているともAxiosは報じている。
関連記事
- Twitter、米国ユーザーのタイムライントップに大統領選に関する注意喚起を表示
コロナ禍で郵便投票を選ぶ有権者が多く、開票で混乱する可能性のある米大統領選を約1週間後に控え、Twitterが米国ユーザーのタイムラインと検索ページに選挙関連の正しい情報につながる注意喚起を表示し始めた。 - TwitterとFacebookのCEO、米大統領選への対処についての公聴会に召喚
Twitterのジャック・ドーシーCEOとFacebookのマーク・ザッカーバーグCEOが、11月17日に上院が開く公聴会で証言する。公聴会の主なテーマは、民主党の米大統領候補、バイデン氏のスキャンダル記事に関する投稿への対処についてだ。 - Twitterのリツイート制限、きょうから 米大統領選デマ防止で「引用RT」を標準に
米Twitterが全世界で、11月の米大統領選に向け一時的にリツイート機能の仕様を変更した。大統領選に関する安易な拡散を防ぐため「引用RT」の使用を促す。 - TwitterとFacebook、タブロイドのバイデン候補スキャンダル記事投稿を規制
米タブロイド紙New York Postが独占記事として掲載した米大統領候補ジョー・バイデン氏のスキャンダル記事をTwitterは非表示にし、Facebookも表示を制限した。ドナルド・トランプ米大統領は「非常に不快」とツイートした。 - Twitter、トランプ大統領の「私はもう新型コロナにかからない」ツイートにラベル
新型コロナ感染で入院し、退院したトランプ大統領が「免疫を獲得したからもう新型コロナにかからないし、うつすこともない」とツイートし、Twitterがそれをラベル付きにした。誤解を招く有害な情報の拡散に関するルールに反するため。 - Twitter、「話題を検索」に「米選挙」タブ追加 正しい情報提供で投票を支援
Twitterが、11月3日の米大統領選に向けて、関連する正しい情報を提供するために、米国の公式アプリの「話題を検索」タブに「米選挙」タブを追加した。 - Twitter、米大統領選に向けて誤報対策ポリシーを強化「すべての人に平等に適用」
大統領選を2カ月後に控え、Twitterが選挙関連の誤情報を規制するポリシーを強化した。違反するツイートにはラベルを付けるか削除する。「すべての人に平等に適用」する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.