トランプ大統領のツイート、非表示相次ぐ 「魔法のように得票差が消えた」──開票作業の不正を示唆?
米大統領選挙に共和党候補として立候補中の現職のドナルド・トランプ大統領が、開票作業の不正を示唆するツイートを投稿し、相次いで非表示になっている。
11月4日(日本時間)から開票作業が始まり、大接戦が報じられる米大統領選挙。共和党から立候補している現職のドナルド・トランプ大統領が自身の公式Twitterアカウントに投稿した内容に対し、米Twitter社が次々に注意喚起のラベルを付け、非表示としている。
非表示になっているのはトランプ大統領が5日未明(日本時間)に相次いで投稿したツイート。投稿されたツイートは「昨夜の時点で、私は民主党(出身の知事)が支配する多くの主要な州で確実にリードしていた。しかし、驚くほどの大量の票が各州で集計された結果、魔法のように得票差が消えてしまった。非常に奇妙だ」という内容。
さらに、激戦が報じられるペンシルベニア州などの開票状況に対し、「彼ら(集計人)はペンシルベニアで当初あった50万票の差を早く消してしまおうと躍起になっている。ミシガンや他の場所でも同様だ」「われわれは選挙人獲得のため、ペンシルベニア州、ジョージア州、ノースカロライナ州などトランプが大きくリードしていた州で(再集計を)要求する。さらに、広く報告されているように、秘密裏に大量の投票が投棄されたとされるミシガン州に対してもだ」とも投稿。いずれも開票作業での不正の疑いを示唆する内容となっている。
こうしたことからトランプ陣営は、ペンシルベニア州やミシガン州に対して集計作業の一時停止を求める訴えを裁判所に起こすと米国の各メディアが報道している。米Bloombergの報道によれば、ネバダ州では郵便投票を10日まで受け付けるために開票作業が12日まで続くといい、選挙結果の確定が長期化する可能性がある。
関連記事
- 米大統領選挙の不安除去に那須どうぶつ王国のカピバラ? 米The New York Timesの記事が注目集める
米The New York Timesの記事が大統領選挙の不安を取り除く方法5つを紹介。方法の1つとして、カピバラの入浴動画の視聴を提唱しているが、記事で紹介されたのが那須どうぶつ王国のカピバラだったことがTwitterで話題となっている。 - TwitterとFacebook、トランプ氏の最高裁の決定で暴動が起きるというツイートにラベル
米大統領選本番前夜にトランプ大統領がTwitterとFacebookに投稿した郵便投票は不正で暴動を誘発するという投稿に、それぞれのプラットフォームがラベルを付けた。Twitterでも読むことはできる。 - Twitter、米大統領選後の混乱を回避するための対策を改めて説明
米大統領選前日、Twitterが選挙結果についての誤情報拡散防止のための対策について改めて説明した。例えば公式な結果発表前にトランプ氏が勝利宣言をツイートしても、ラベルを付けて表示しない計画だ。 - Google Doodle米国版、大統領選本番まで3日連続「投票しよう」に
米大統領選挙を3日後に控え、Googleの米国版トップページのロゴが11月1日、投票を促すDoodleに変わった。クリック(タップ)すると州ごとの投票に必要な情報ページが開く。 - Twitter決算は黒字転換 「偽情報拡散対策の効果は出ている」
Twitterの7〜9月期決算は、増収減益。mDAU(収益につながる日間アクティブユーザー数)は29%増の1億8700万人だった。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.