調査リポート
テレワーカーの約4割、同僚との雑談・ランチは「1日0分」 リモートで交流せず
テレワーカーの約4割が、リモートで同僚と雑談したり、一緒にランチを食べたりといった交流を行っていないことが分かった。「機会がない」「相手の状況が分からない」という。
テレワークをしている人の約4割が、リモートで同僚と雑談したり、一緒にランチを食べたりといった交流を行っていない――サイボウズは11月17日、こんな調査結果を発表した。
調査では、雑談・昼食など業務と関係のないコミュニケーションに、1日のうちにどれほど時間を割いているかを聞いた。その結果、42.4%が「0分」と回答。45.0%が「30分未満」、9.8%が「1時間未満」と答えた。
こうした時間配分の印象については、全体の72.5%が「適量」と回答。「もっと多くしたい」は19.6%、「もっと少なくしたい」は7.9%だった。
遠隔でのコミュニケーションについて「業務と関係のないやりとりがしづらい」という人は53.7%。「しやすい」という人は46.3%だった。
仕事以外での交流が生まれにくい要因は「不要である」「機会がない」「相手の状況が分からない」「相手が忙しい」「話す時間やタイミングが難しい」などがあった。
業務との関係性を問わず、テレワーク時のコミュニケーション全般の印象は「ちょっとした会話が減る」(75.8%)、「ランチや飲み会での交流が減る」(75.5%)、「ちゃんと伝えようと丁寧になる」(73.6%)、「場の雰囲気をつかみにくい」(66.7%)といった意見が多かった。
調査は、週に1回以上テレワークをしているビジネスパーソン3087人を対象に実施。調査期間は10月2〜6日で、インターネット上で行った。
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