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Airbnb、医療従事者に宿泊先を無料提供する「Airbnb.org」を設立 被災者や難民も対象
米Airbnbが、災害などの緊急時にホストが宿泊先を提供する非営利団体「Airbnb.org」を設立した。
米Airbnbはこのほど、災害などの緊急時にAirbnbのホストが宿泊先を無料で被害者に提供できるようにする非営利団体「Airbnb.org」を設立したと発表した。
Airbnb.orgを通じて、ホストが災害の被災者や避難者の他、救援者、難民、亡命希望者などに宿泊先を提供。新型コロナウイルスに対応する医療従事者にも一時的な宿泊先を提供する。Airbnbは「世界中の緊急対応活動を支援する」としており、日本も対象国。3月の医療従事者向けプログラムで日本は対象外だった。
Airbnbは2012年、ハリケーン「Sandy」の被災者向けに宿泊先を提供するプログラム「Open Homes」をスタート。災害に限らず緊急に宿泊先を必要とする人を支援し、これまで7万5000人を受け入れてきた。20年3月には医療従事者に無料で宿泊先を提供するプログラムを開始。Airbnb.orgはこれら2つのプログラムを統合したもの。
コロナ禍の医療従事者を支援するため、Airbnbは国際赤十字赤新月社連盟(IFRC)、Community Organized Relief Effort(CORE)との連携を強化する。今後2年間でIFRCのスタッフやボランティアへの宿泊費として100万ドルの寄付を行うとしている。
【編集履歴:2020年12月11日午前10時28分 Airbnbから連絡を受け、日本も対象国である旨を追記しました】
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