速報
FCCのパイ委員長の後任代理にネット中立性支持のジェシカ・ローゼンウォーセル氏
トランプ前大統領の退任に合わせて退任したFCCのアシット・パイ委員長の後任として、民主党のFCC委員、ジェシカ・ローゼンウォーセル氏が議長代理に就任した。同氏はネット中立性支持と100%ブロードバンドアクセス運動で知られる。
ジョー・バイデン米大統領は1月21日(現地時間)、米連邦通信委員会(FCC)の議長代理に民主党のFCC委員、ジェシカ・ローゼンウォーセル氏(49)を指名した。アジット・パイ委員長が1月20日に退任したため。
ローゼンウォーセル氏は1999年にFCC入りし、その後2007年に上院通商科学運輸委員会に移った後、バラク・オバマ政権時にFCCの委員に任命された。ドナルド・トランプ政権でも引き続き委員を務めた。
パイ前委員長が撤廃した「ネット中立性」の支持とブロードバンドの普及運動で知られる。FCCのデータによると、米国世帯の約3分の1はブロードバンドに接続できず、子どもたちの「宿題のギャップ」を引き起こしていると主張している。
ローゼンウォーセル氏は自身のTwitterアカウントで「米国では誰であれ、どこに住んでいるのであれ、すべての国民がブロードバンドに接続する必要がある。それが国の政策であるべきだ。議会のおかげで、ついにその政策Emergency Broadband Benefitが始まる」とツイートした。
関連記事
- ネット中立性廃止を決定したFCCのアジット・パイ委員長、来年1月に退任の意向を発表
トランプ大統領が任命した米連邦通信委員会(FCC)のアジット・パイ委員長が、来年1月20日にFCCを去る意向を発表した。次期大統領はまだ正式に決まっていないが、このまま行けば1月20日にジョー・バイデン氏が新大統領に就任する見込みだ。 - 米FCCのパイ委員長、SNS保護の「セクション230」の定義を明文化するとツイート
米連邦通信委員会のパイ委員長が、SNS企業に対する法的保護について定める米通信品位法第230条(セクション230)の定義を明確にする意向を示した。この条文についてはトランプ大統領が保護を撤廃すべきと主張している。 - 米連邦政府、新型コロナ対策で全国民のネット接続を保証するよう事業者に要請
新型コロナウイルスの感染拡大で国家非常事態を宣言した米国が、通信キャリアやISPに全米国民のネット接続を保証するよう「Keep Americans Connected Pledge」で要請した。 - 米連邦政府、「ネット中立性」撤廃を公布 さっそくFCC提訴始まる
FCCが昨年12月に採択した「ネット中立性」規定廃止の規則が公布され、規則取り消しを求める訴訟がスタートした。規則が正式に適用されるのは4月23日以降になる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.