MWCバルセロナ 2021、万全のコロナ対策で6月にハイブリッド開催へ
例年2月に開催し、昨年はコロナ禍で直前に中止になったモバイル関連カンファレンス「MWCバルセロナ」が、今年は6月28日から“ハイブリッドで”開催される。事前陰性証明やアプリによる非接触参加証など、様々なコロナ対策で安全なイベントを実現しようとしている。
通信事業者の業界団体GSM Association(GSMA)は3月8日(グリニッジ標準時)、例年2月に開催してきたモバイル関連カンファレンス「Mobile World Congress(MWC) Barcelona」をリアルとオンラインのハイブリッドで6月28日〜7月1日、バルセロナで開催すると発表した。
昨年のMWCは、2月24日から開催の予定だったが、新型コロナウイルス感染症が広まる中、主要な出展予定企業が次々とキャンセルしたため、開催が中止になった。
GSMAは、カタルーニャ州政府や保健当局と協力し、健康と安全に細心の注意を払ってイベントを開催するとしている。例えば、リアルイベントの参加者には検査での陰性証明を義務付け、物理的な参加証の代わりにスマートフォンのアプリを使うことで非接触にする。人の接触を減らすために会場の出入り口は例年の2倍にし、地域のレストランはソーシャルディスタンスを確保できるよう再設計する。
ワクチン接種が始まっており、感染リスクは減少するかもしれないが、ワクチンによる感染防止のレベルはまだ不明なので接種したかどうかで参加条件を変えることはしないという。
GSMAのマッツ・グランリド事務局長は米Reutersに対し、100社のトップ企業のうち80社近くが参加を約束したと語った。
MWCのWebサイトでは、米IBMやフィンランドNokiaのCEOによる基調講演が告知されている。
イベント参加登録は向こう数週間以内に開始の予定だ。
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