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GM傘下のCruise、同業のVoyageを買収 「自動運転をすべての人に」
ソフトバンクGやホンダ、Microsoftも出資するGM傘下の自動運転システム企業Cruise Automationが、同業の新興企業Voyageを買収し、ロボタクシー事業の開始を目指す。
米General Motors(GM)傘下の自動運転システム企業Cruise Automationが、同業の米新興企業Voyageを買収する。Voyageの共同創業者、オリバー・キャメロンCEOが3月15日(現地時間)、公式ブログで発表した。買収総額などの取引の詳細は公表されていない。
Cruiseは、GMが2016年に買収し、ソフトバンクGやホンダ、Microsoftなどが出資する自動運転システム企業。Voyageは2017年にUDACITYからスピンアウトしたパロアルトに拠点を置く同業の新興企業。Voyageは、高齢者施設内で無人の自動運転車サービスを提供するテストを行うことで注目を集めた。
「Voyageの自動運転AI、衝突軽減システム、リモートアシスタントソリューションは、Cruiseの自動運転性能をさらに強化できる」とキャメロン氏は語った。同氏はCruiseの製品担当副社長に就任し、Voyageの60人の従業員の過半数がCruise入りする見込み。
Cruiseは2019年には商用タクシーサービスを開始することを目指していたが、まだ実現していない。昨年10月にカリフォルニア州から公道での完全自動運転テストの実施を認可され、サンフランシスコでテストを開始している。
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