Facebook、広告好調で純利益は94%増の95億ドルに
Facebookの1〜3月期決算は、売上高、純利益ともに第1四半期としての過去最高を更新した。今後についてはAppleによるiOS 14.5のリリースや各国当局による規制強化により広告ターゲティングの逆風に直面する、と予測した。
米Facebookが4月28日(現地時間)に発表した第1四半期(1〜3月)の決算は、新型コロナの“巣ごもり需要”により、売上高、純利益ともに第1四半期としての過去最高を更新した。売上高は前年同期比48%増の261億7100万ドル、純利益は94%増の94億9700万ドル(1株当たり3ドル30セント)だった。営業利益率は前年同期比10ポイント増、前期比3ポイント減の46%。
売上高、1株当たり純利益ともにアナリスト予測(売上高は236億7000万ドル、1株当たり純利益は2ドル37セント)を上回った。
収益の伸びの主な要因は、広告当たりの平均価格が前年比で30%上昇し、配信される広告の数が12%増加したこととしている。広告収入は年内は今後も主に価格上昇に牽引されていくと同社はみている。
MAU(月間アクティブユーザー数)は10%増の28億5000万人。DAU(日間アクティブユーザー数)は8%増の18万8000万人だった。
今後については、巣ごもり需要で急成長した2四半期と比較して、第3、第4四半期の収益成長は減速すると予想する。「規制とプラットフォームの変更、特に最近リリースされたiOS 14.5アップデートによる広告ターゲティングの逆風の増加が引き続き予想される」が、これは予測に織り込まれているという。
マーク・ザッカーバーグCEOは業績発表後の電話会見で、2016年に米国などで開始したフリーマーケット機能「Marketplace」のMAUが10億人を超えたと語った。同氏は、サービス全体でフル機能のコマースプラットフォームを構築することを目指しており、昨年のKustomerの買収はその一環だと語った。
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