Square、再生可能マイニング施設建設に500万ドル出資
ビットコイン支持で知られるジャック・ドーシー氏経営の決済プラットフォームSquareが、再生可能エネルギーによるマイニング施設建設に500万ドル(約5億5000万円)を出資する。ドーシー氏はまた「ビットコイン用のハードウェアウォレットの提供を検討している」とツイートした。
米TwitterのCEO、ジャック・ドーシー氏が経営する決済プラットフォームの米Squareは6月5日(現地時間)、米ブロックチェーン技術プロバイダーのBlockstream Miningと提携し、太陽光発電の再生可能エネルギーによるビットコインマイニング施設を建設すると発表した。Squareはこの施設建設に500万ドル(約5億5000万円)を投じ、Blockstream Miningがインフラと専門知識を提供する。
Blockstream Miningは発表文で、この施設は100%再生可能エネルギーによるビットコインマイニングの概念実証になるとしている。このプロジェクトが「再生可能なマイニング施設の建設が可能であることを示すだけでなく、ビットコインが持続可能な未来に向けて世界を加速させることを証明したい」。
ビットコインマイニングには大量の電力が必要なため、持続可能なマイニング方法が求められている。暗号通貨支持で知られる起業家のイーロン・マスク氏率いる米Teslaは3月に暗号通貨による車両購入を可能にしたが、5月に「環境に負担をかけるわけにはいかない」として停止した。マスク氏は「ビットコインによる支払いは、マイニングがより持続可能なエネルギーに移行し次第、再開する予定だ」とツイートした。
Squareは2018年からアプリでのビットコイン送金を可能にしており、複数回ビットコインを購入してもいる。同社のビットコインによる収益は2019年の5億1650万ドルから2020年には47億5000万ドルに増加した。
ドーシー氏は4日には「Squareはビットコイン用のハードウェアウォレットの提供を検討している」とツイートした。ハードウェアウォレットであれば、ビットコインを保持する方法を簡素化できるかもしれないとしている。
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