「バーチャル秋葉原駅」は仮想Suicaで入場、駅前にはエヴァがそびえ立つ VRイベント出展の詳細明らかに
JR秋葉原駅をVR空間で再現する「バーチャル秋葉原駅」では、バーチャルSuicaで改札を通り、電車に乗ってVR空間内を一周できる。8月14〜28日開催の「バーチャルマーケット6」のブースとして出展する。
JR東日本がVRイベント「バーチャルマーケット6」(8月14〜28日)に出展する「バーチャル秋葉原駅」の詳細を、イベント開催元のベンチャー・HIKKY(東京都渋谷区)が8月13日に発表した。バーチャルなSuicaを発行して改札を通り、電車に乗ってVR空間内を一周できるという。駅前にはエヴァンゲリオン初号機などの3Dモデルも登場する。
VRソーシャルサービス「VRChat」内に、JR秋葉原駅の電気街口駅前広場や駅構内を一部簡略化して再現。券売機のボタンをクリックするとICカード「Suica」を受け取れる。山手線に似た車両に乗れば、バーチャルマーケット6の会場を一周できるという。
イベント開催元のHIKKYによると「構内の路線図や看板、改札を通る時のピッという電子音や電車の走行音などは全て本物を使っており、リアルに作っている」という。
JR東日本が掲げる「Beyond Stations構想」に合わせ、「リアルとデジタルを組み合わせた新しい体験価値」を提供するのが目的。イベント期間中は、実在の秋葉原駅で行っているバーチャルYouTuberグループ「ホロライブ」とのコラボ広告を、VR空間内にも再現する。
電気街口の駅前広場には、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」に登場するエヴァンゲリオン零号機、初号機、2号機、第4の使徒の3Dモデルを配置。「フォトスポットとして楽しめる」としている。
バーチャルマーケットは2018年にスタートしたVRイベントで、出展企業や参加者は3Dモデルなどの売買や音楽ライブなどを行える。前回のバーチャルマーケット5には約1000のサークルと70社の企業が出展したという。イベント参加にはVRChatアカウントとゲーム配信サービス「Steam」のインストールが必要。VRゴーグルの他、PCやスマートフォンからもアクセスできる。
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